2008年12月9日
和歌山県の一部の中学校が、生徒が高校受験する際に志望校に提出する「副申書」と呼ばれる書類に、同和地区出身との記載をしていることが分かった。
県教委は各高校に対し、副申書の提出数と記載された概要についての報告を義務づけており、2008年度入試で報告された副申書589通の中には「地区出身生徒で地域を取り巻く諸条件の影響で本人の力が発揮出来ていない」などと記載されているケースがあったという。
県教育委員会もこうした慣習を把握し、高校ごとに記載内容を集約していた。県教委は「一人ひとりの事情に配慮するためだった。表現方法については検討したい」と説明した。
県教委は、入試で実力を出せなかった際に背景を説明し、合否判定に配慮を求めるためと説明。これに対し部落解放同盟和歌山県連の藤本哲史書記長は「地区出身というカテゴリー付けをするだけの制度にならないよう運用に注意すべきだ」と指摘している。
県教委によると、副申書は出席状況や健康状態などに特別な事情がある生徒に限って作成。一部の生徒は「地区出身で地域の教育環境が不十分だった」などと書かれた。
具体的な学校名や、いつから実施しているかは不明。
記載があった生徒数も「数えていない」(県立学校課)という。県教委は「副申書の内容を集約して報告することはレッテル張りになりかねない。集約することで差別を助長していると誤解を招かれないよう注意したい」としている。
県教委の山口裕市教育長は「」と述べ、実態の調査と是正に乗り出す考えを示した。
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